鮭だ…俺には…鮭が必要なんだ…!
暑
暑い
暑すぎ
初っ端から暑いの三段活用をかますくらい暑いです。
この暑さを一言で例えるなら、暑いです。
こんにちは、伊上透です。
こんな猛暑日には21歳の夏の記憶が蘇ります。
あの日も、今日みたいに、風すらも暑い日だった。
確か最高気温は39度。
あの日の僕は13~16時の真っ昼間にサッカーをしていた。
いつも通っているフットサルコートの運営会社がサッカー大会を企画していたのだ。
僕は一ヶ月も前から事前予約を入れてウキウキでその日を待っていたのだ。
当日。
外に出たら明らかにヤバい気温だった。
数秒で汗が吹き出るし、本来涼しいはずの風が暑い。
それでも、やるのだ。
僕としても久しぶりのサッカーだ。
猛暑とはいえ、はしゃがずにいられようか!
「皆さん!今日はマジで暑すぎてヤバいんで、とにかく水分補給だけはしっかりしてくださいね!」
「あと気分が悪くなった方はすぐに言ってください!」
大会スタッフがしきりにそう叫ぶ中でサッカー大会はスタートした。
大会と言っても、当日に集まったメンバーをランダムに振り分けてチームを作りミニゲームをするというレクリエーション的なものだ。
本気でバチバチやるようなものではない。
とは言え、あまりに暑い。
暑すぎる。
しかも13時~16時という一日で一番暑い時間帯にサッカーという走り回るスポーツをしているのだ。
頭痛や吐き気を訴えて脱落する人が続出した。
そんな中で僕は21歳という若さもあり、元気に走り回っていた。
とにかく久しぶりにサッカーが出来ることが嬉しくて体調不良になってる場合じゃないのだ。
多少の脱落者は出たものの、無事に大会は終了した。
僕は身体中の水分という水分を全て流しきるかの如く汗をかいていた。
こまめに水分補給はしていたが、それでも大量の塩分を失い、フラフラ朦朧としていた。
今すぐ塩分を採らなくてはいけない。
その時、僕の心がこう訴えてきた。
鮭だ…
俺には鮭が必要なんだ…!!
鮭を食べなくては…!
帰り道、意識が朦朧とする中で、近くのスーパーに寄り、鮭の切り身をいくつか買った。
帰宅するや否や、火も入れずに鮭にむさぼりついたのだ!
鮭ぇ!お前の力が必要なんだぁ!と内なる僕が囁き、もはや抗えないのである。
ガブガブ。
僕はひたすら鮭を喰らい、ポカリスエットを飲み、シャワーを浴び、冷房のよく効いた部屋でゆっくり眠りましたとさ。
ちゃんちゃん。
あの夏、僕にとっての塩分は鮭でした。
こんな猛暑日には、鮭のことを思い出さずにはいられません